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 人生の目標みたいな崇高な哲学について考えた時、人は虚無感に苛まれる

 

 そも人はどうして生きるのか

 色々と答えはあるがまぁ幸せになるからという答えが一番丸い気がする。せっかく生まれてきたんだから人生楽しまなきゃ損でしょ、的な。どうせ考えたって明確な答えがある問いではないのだ。考えるだけ無駄というのは正しい

 

 では個ではなく種として考える

 3000年を超える人類史。地球という惑星に生まれた多種多様な種族の中で、自己を確立し思考を持ち文明を生み出す我ら人間という種はかなり特異な存在である

 そもそも種というのは存続を最低下限の欲求として備えている。アリも魚も鳥も馬も、皆が次世代を産むために活きていると言っても良い。絶滅だけが種として一番忌避すべき事象であり、存続こそが使命なのだ。命ある全ての生き物はその在り方を問わず、種の存続だけは守る容をしている

 つまりまぁ、僕は生物として最低限度のことだけを守ろうとした場合、子を残さねばならない。種の存続なのだから最低二人、欲を言えば三人の子を成すのが僕の使命と言えるだろう

 

 が、僕は別に子を残したいと思ってない

 子供は別に嫌いじゃない。経済的な余裕もまぁあるほうだと思う。家が裕福というのはとても素晴らしいことで、ならばこそ、僕という人間は番を見つけ子を成し育てるべきだろうとは思うのだが、僕は子供を作りたくないのだ

 勿論性欲はあるし、相手に対する独占欲や男としての生殖欲みたいなものもある。が、自分の種を残したいとは思わない。子を育てるのが使命とするならば、報われない子供を養子に取った方が良いんじゃないかと思うくらいには、僕は子を成したくない。嫌いなのだ。自分の家というか血というか遺伝子というものが

 犯罪者の子が犯罪者とは言わないし、病気が遺伝するのが怖いという訳ではない。僕はそもそも犯罪者ではないし持病も別にないしね。ただなんだろうな。自分という人間の遺伝子が後世に残ることが恐ろしいと感じる。嫌なのだ。僕という人間の血を引く生き物が今後この世界で繁殖していく可能性を考えると吐き気がする

 なんて言えばいいんだろうね。自分の遺伝子が殊更に優れているわけでも劣っているわけでもないと思うし、子は自分とは全く違う生き物なのだから遺伝子なんてものをあまり大きく捉えなくても良いというのは分かる。ただ、僕はこのねじり曲がった性根をしている僕という生き物のナニカを継いだ生き物がこの世に生まれることは、あんまり良いことなんじゃあないのだろうな、と思っているのだと思う

 

 まぁ子を作りたくないのだ。自分の種で

 それくらいならば死ぬはずだった赤の他人の命を救うことで、仮初めではあるが種の存続に貢献したとさせてほしい。それくらいには嫌なのだ

 

 なぜ唐突にこんな話をするのかというと、結婚を迫られている

 一年近くそれなりに付き合ってきた人である。結婚願望は薄いと思っていたものの、まぁ人並みにはあったらしい。結婚して子を産みたいという話を持ち出された。相手からしてもそれなりに重い決断をしたのだろうし、そういう話は男側から持ち出すべきことを考えると、頑張ったのだろうなと思う。別に良い。結婚をしないかという提案なのだからそれ自体は良いと僕は思う

 

 けど、僕はそういった欲求がない

 これは言い訳かもな。僕は親になるという覚悟を持っていないし、結婚の願望も子育ての願望も持っていない。酷い言い方をするなら子供大人ってやつだろう。普通の大人なら誰もがするような、就職し結婚し家庭を持ち社会と協力するその在り方に、馴染めない。就職したくないなーって思ってるし、結婚せずフラフラしていたいし、子は作りたくないし、社会との係わりも持ちたくない。自由を求めると言えば聞こえはいいが、責任を負いたくないと言い換えると途端にクズである

 

 僕の生き方のデメリットは孤独だろう

 僕はあんまり他人を信用していないし、人との係わりをすぐ切るので、竹馬の友というのが少ない。二人しかおらん。人よりも一人でいることが多いとは思っている。それに、この先このスタンスでずっと生きていくと多分孤独になるだろうなという薄っすらとした予感がある。家庭を持たぬ者はきっと、家庭を持たないという孤独と闘うことになる。僕はまだ若いからいくらでも人と付き合えるし遊んでいられるし色んな人と仲良くできるけれど、大きくなったら多分この生き方は難しい。五〇歳まで生きていたら、そのあたりからきっと孤独というものを感じ始め、今この二十代の生活を恨みだすのかもしれない

 

 けれど今の僕はどうしたって楽な方に流れたい

 結婚を重く捉えすぎとかそういう話ではないのだ。嫌なのだ。そういう物事全てが。特に子供は作りたくない。でも子が欲しい相手に対して「他人の子供でも産んでくる?」とか「養子で良くない?」とか言うのがどれほど頭の狂った回答なのかは分かってる。相手は僕との子を欲してくれているのだ。僕としては喜ぶのが筋だろう。でも、僕は僕の子を必要としていない。本当に養子で良いと思っている。なんだろうな。作ってみれば案外愛しくなるよとか、養子養子気楽に言ってるけど血の入ってない子を愛して育てるのは難しいだろとか。そういった当たり前に浮かんでくる疑問程度は全て織り込み済みで、それでも子が欲しくないのだ。自分の血をここで終わらせたいと思っている

 

 こういう思考は多分、人としておかしい

 あぁおかしいと思う。異常なのかも。でも誰だって譲れない部分の一つや二つあるよね。僕にとってはソレがコレってだけで、特におかしくはないのかも。ただ、普通の人とは違うこの思考は、今の僕にとっては問題だ。だって相手が望むものを満たせないのだから、つまり是か否で応えることによって僕と彼女は別れるかどうかって話になるのだから。

 んー、なんだろうね。なんなんだろうね。結局は自分のエゴを優先するかどうか、って話なんだろうけども

 

 取り合えずバーッと思ってること吐き出しがてらメモる

 少しだけ疲れた